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11月はイベント続きで定例の教室は1回だけでした。

選んだお題の鳥は「ヨーロッパコマドリ」
「ロビン」の名の方がよく知られているかもしれませんね。
ただし、アメリカで「ロビン」というと、大型のツグミの一種を指しますのでご注意を。

ヨーロッパコマドリは全長12.5~14センチの小鳥です。
赤茶色の胸が特徴で、西洋ではとても愛されている鳥のようです。
いろんなお話し・絵本に登場していますし、
イギリスの子供向けの鳥の本には、裏庭や公園にいつもいるので、
身近な鳥のコーナーに必ず載っています。

日本のコマドリは山奥にすむ鳥なので、ロビンほど人々に親しまれてはいないようです。
かっては飼い鳥としてたくさん捕えられていましたし、今でも密猟は続いています。
違法に飼っている人々にとっては、よく知られているのでしょうが、
それは、西洋のロビンと人々との関係とは大違いです。

ロビンは日本でも記録されていますが、世界の分布状況から見ると疑問があります。
いくら翼があるといえ、通常の分布域から離れすぎているからです。
飼い鳥として輸入されているものが逃げ出した、
いわゆるカゴヌケである可能性は否定できないのではないでしょうか。

鳥獣輸入業者の倉庫があるあたりでは、
日本未記録の鳥がよく発見されるといううわさがあります。
その辺のことは日本鳥学会が把握していらっしゃることとは思いますが、
自然分布とカゴヌケの区別をつける、公平な基準を決めていただけたらと思います。


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2008.11.25 Tue l 鳥絵塾:今月の蘊蓄 l コメント(0) TB(0) l top ▲l →谷口高司のHP
普通の鳥を描くには大小2つのタマゴをつなげて描きますが、
インコやオオムの仲間は、頭を円の形を元に描くとちょうどよい
プロポーションになります。
目の位置とクチバシの角度も他の鳥とは異なるので、飼っている
かたは良く観察して描いてみましょう。
目のキャッチライトをしっかりと描くと、可愛い顔になります。
オカメインコは、体の毛が生えそろう前からある、黄色の冠羽を
格好よく描いてあげるとさらに美人度美男度が増します。
2008.03.15 Sat l 鳥絵塾:今月の蘊蓄 l コメント(0) TB(0) l top ▲l →谷口高司のHP
「タゲリ」って面白い名前だと思いませんか?
漢字では田計里とも、田鳧とも書くこの鳥は、冬の休耕田で
田を蹴りながら虫を探す様子からついた名前と言われています。

背中の光沢色は、浴びる光の色で大分違って見えます。
図鑑の絵のような深い緑に見えることもあれば、夕陽を浴びると
紫がかってみえることもあります。
それだけ複雑な色をしているので、絵を描く時は何色かを丁寧に
重ね合わせて色をだしてください。
青と緑だけでは深みは出ないので、他の色も混ぜて深みを出して
みましょう。
2007.11.22 Thu l 鳥絵塾:今月の蘊蓄 l コメント(0) TB(0) l top ▲l →谷口高司のHP
【11月7日:丸の内さえずり館“まもりたい鳥”鳥絵塾】

東アジアにしかいないカモ。まだまだ日本の周りでは見かけることができるカモだけれど、ここ数十年でかなり数が減ってきました。繁殖地での温暖化の影響でしょうか?これからの行方が心配です。

顔のトモエ模様からトモエガモの名前があります。神社のチョウチンでよく見かける「三つ巴」ですね。
この、トモエ模様と、わき腹の白い線2本、ふわりとのびた肩バネを、ちゃんと描けると、トモエガモらしくなります。
顔の緑光沢色は、いきなり緑をぬらない工夫をしてくださいね。
2007.11.09 Fri l 鳥絵塾:今月の蘊蓄 l コメント(0) TB(0) l top ▲l →谷口高司のHP