モンゴル野鳥図鑑のこと
みなさまからお問合せがある、モンゴル野鳥図鑑…
実はまだ出版されていません。
お国柄なのか何なのか、4年前にイラストのデータを渡してある私たちも
かなり不安に思っています。
モンゴル図鑑のきっかけはJICAでモンゴルに行っていた友人が
「谷口さん、図鑑作るの?」という問合せメールからでした。
彼を訪ねてきたモンゴルの人が分厚いコピーを持ってきて、こんど
こういう図鑑を作る!と言って見せたものの表紙が、既刊の図鑑の
表紙で、彼が驚いてメールしてきたのです。
コピーはまさに、いろいろな本からの鳥のイラストのコピーをまとめたもので
あまりのことに友人も強く抗議してくれたようですが、こちらとしても
全く身に覚えがないことで、そういった行為は違法だからやめるよう
伝えて欲しいとお願いをしました。
その後、忘れた頃に、別の友人から「モンゴル図鑑出たんですね!」と言われ
急ぎお借りすると、JICAの友人が言っていたとおりのモノが、ただ表紙を替えて
出版されていました。驚愕でした。内容を見てさらに怒りを覚えました。
私どもで出しているアジア関係の図鑑の図版をメインに、世界各国の
野鳥図鑑から、すべて!スキャニングしたデータだけでまるまる一冊の
インチキ図鑑を作っていたのです。
本が貴重なのか、本をバラスことなくスキャニングしているので
どことなく全頁イラストに歪みがありますが…いずれにしても海賊版で
著作権法に著しく違反していることは間違いありません。
その後、世界最大の自然保護団体バードライフ・インターナショナルの
アジア事務所主催の大きな国際会議で、モンゴル代表と会う機会があり
かなり強硬に抗議をしました。
欧米ではこのような海賊版が確認された時点で裁判となり、このことは
モンゴルにとってもとても不利益な結果をもたらすのでは?とも
間に立ってくれたバードライフアジアの代表が諭して下さいました。
私たちにも当然著作権があり、この不法行為を許せるものではありません。
ただ、JICAの友人からも、バードライフ・アジア代表からもモンゴルには
良い野鳥図鑑がないので、何とか力になってもらいたいと言われていました。
もちろん私たちも、良い図鑑があれば、正しい野鳥のデータが集まり
よりよい環境保護に役立つことは承知していますので、「海賊版の破棄」を
条件に「基本種」の図鑑作成を提案しました。
今後は国際社会の常識を守り紳士的に話を進めることを大前提に、
大急ぎ図版を作成し、原画を渡すことは考えられないので、急ぎデータを作って
多くの方の手を煩わし、モンゴル宛に送っていただいたのです。
それからちょうど4年経ちます。
が、いまだに何の音沙汰もないのです。
もちろん合間にお問合せもしましたが梨のつぶてです。
それどころかモンゴルに行った方の話では「日本人には売れない図鑑」
の存在がいまだあるとも漏れ聞いており、正直失望しております。
海賊版に対し、バードライフからの公文書に対しモンゴルの鳥の世界の神様の
ような方から詫び状が届き「廃棄も含め誠意を尽くす」ということで進めたプロジェクト
ではありますが、結実する日は来ないのでは?と考えているこの頃です。
ただ、仕事として完結はしていませんが、出版を前提にイラストを先方に
渡してある以上、「谷口の仕事」としての記載は続けていきます。
これは私たちの心からの「抗議」の表れでもあります。
海賊版の半数以上のイラストは私どもの出版物からのコピーでした。
以前台湾でも同様のことがあり、台湾の方のご尽力で国際裁判にもちこみ
奇跡的に勝訴した経緯もあります。ただ、これらに使うエネルギーは半端な
ものではありません。
そして日本でも残念ながら著作権に関して、いまだ考えが甘いところが
多々あり日々闘っている現状です。
モンゴル野鳥図鑑の経緯と著作権に関してご説明させていただきました。
みなさまからお問合せがある、モンゴル野鳥図鑑…
実はまだ出版されていません。
お国柄なのか何なのか、4年前にイラストのデータを渡してある私たちも
かなり不安に思っています。
モンゴル図鑑のきっかけはJICAでモンゴルに行っていた友人が
「谷口さん、図鑑作るの?」という問合せメールからでした。
彼を訪ねてきたモンゴルの人が分厚いコピーを持ってきて、こんど
こういう図鑑を作る!と言って見せたものの表紙が、既刊の図鑑の
表紙で、彼が驚いてメールしてきたのです。
コピーはまさに、いろいろな本からの鳥のイラストのコピーをまとめたもので
あまりのことに友人も強く抗議してくれたようですが、こちらとしても
全く身に覚えがないことで、そういった行為は違法だからやめるよう
伝えて欲しいとお願いをしました。
その後、忘れた頃に、別の友人から「モンゴル図鑑出たんですね!」と言われ
急ぎお借りすると、JICAの友人が言っていたとおりのモノが、ただ表紙を替えて
出版されていました。驚愕でした。内容を見てさらに怒りを覚えました。
私どもで出しているアジア関係の図鑑の図版をメインに、世界各国の
野鳥図鑑から、すべて!スキャニングしたデータだけでまるまる一冊の
インチキ図鑑を作っていたのです。
本が貴重なのか、本をバラスことなくスキャニングしているので
どことなく全頁イラストに歪みがありますが…いずれにしても海賊版で
著作権法に著しく違反していることは間違いありません。
その後、世界最大の自然保護団体バードライフ・インターナショナルの
アジア事務所主催の大きな国際会議で、モンゴル代表と会う機会があり
かなり強硬に抗議をしました。
欧米ではこのような海賊版が確認された時点で裁判となり、このことは
モンゴルにとってもとても不利益な結果をもたらすのでは?とも
間に立ってくれたバードライフアジアの代表が諭して下さいました。
私たちにも当然著作権があり、この不法行為を許せるものではありません。
ただ、JICAの友人からも、バードライフ・アジア代表からもモンゴルには
良い野鳥図鑑がないので、何とか力になってもらいたいと言われていました。
もちろん私たちも、良い図鑑があれば、正しい野鳥のデータが集まり
よりよい環境保護に役立つことは承知していますので、「海賊版の破棄」を
条件に「基本種」の図鑑作成を提案しました。
今後は国際社会の常識を守り紳士的に話を進めることを大前提に、
大急ぎ図版を作成し、原画を渡すことは考えられないので、急ぎデータを作って
多くの方の手を煩わし、モンゴル宛に送っていただいたのです。
それからちょうど4年経ちます。
が、いまだに何の音沙汰もないのです。
もちろん合間にお問合せもしましたが梨のつぶてです。
それどころかモンゴルに行った方の話では「日本人には売れない図鑑」
の存在がいまだあるとも漏れ聞いており、正直失望しております。
海賊版に対し、バードライフからの公文書に対しモンゴルの鳥の世界の神様の
ような方から詫び状が届き「廃棄も含め誠意を尽くす」ということで進めたプロジェクト
ではありますが、結実する日は来ないのでは?と考えているこの頃です。
ただ、仕事として完結はしていませんが、出版を前提にイラストを先方に
渡してある以上、「谷口の仕事」としての記載は続けていきます。
これは私たちの心からの「抗議」の表れでもあります。
海賊版の半数以上のイラストは私どもの出版物からのコピーでした。
以前台湾でも同様のことがあり、台湾の方のご尽力で国際裁判にもちこみ
奇跡的に勝訴した経緯もあります。ただ、これらに使うエネルギーは半端な
ものではありません。
そして日本でも残念ながら著作権に関して、いまだ考えが甘いところが
多々あり日々闘っている現状です。
モンゴル野鳥図鑑の経緯と著作権に関してご説明させていただきました。
スポンサーサイト